とうがらし

天使の失踪のとうがらしのレビュー・感想・評価

天使の失踪(1983年製作の映画)
3.3
行方不明になった6歳の息子を最後まであきらめずに探す母の話。

母親役のケイト・ネリガンは、今で例えるならスカーレット・ヨハンソン。
ドキュメンタリー的な脚本と演出に応えた、ナチュラルな演技が素晴らしい。
最後の展開のあっけなさはハリウッドだが、そこに至るまでの静かな物語運びは、全くハリウッドらしくない地味ながらも非常にリアリティがあった。
1970年代の世相を反映したアメリカン・ニューシネマ(陰鬱で絶望的な空気)から、希望の光を見えてきた1980年代への変遷が見えるような象徴的作品と言える。
DVD化されていないのがもったいないくらい。
※ジャンルはアクションではない。ヒューマンドラマです。

予告編
https://www.imdb.com/video/vi3228483865
(予告編はややインパクト重視な編集だけど、本編の印象はだいぶ違う)
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