<概説>
国から国へと渡り歩く少女の物語。
老女の狂気。
国民の狂気。
二種類の異常性と向き合った時、彼女は何を想うのか。
<感想>
原作ライトノベルのファンとして、どうしてもこれだけは苦言を呈したい。作品は悪くないけれど、なぜ、
なぜこのエピソードをアニメ版に収録しないのか!
基本的に原作は一話完結で、巻頭巻末で前後編構成のもの以外は連続性がないのです。そのため基本的にはどの物語を一話収録しても楽しめる。
しかし本作の『何かをするために』は、『大人の国』というエピソードを見てないことには「なんじゃこりゃ」となるのが間違いない。名探偵コナンで言えば第一話が省略されたまま黒の組織のエピソードをやるようなもの。
いっそ『塔の国』を『大人の国』に変えてはどうでしょうか。今後も劇場版をやる予定があるのならぜひとも少年少女に脳移植しようとする国の狂騒を映写していただきたい。