まーしー

ドラえもん のび太とブリキの迷宮のまーしーのレビュー・感想・評価

3.0
映画シリーズ第14作。
ブリキのホテルやゼンマイ式のおもちゃが登場するブリキン島を舞台に、チャモチャ星を独裁する発明家ロボットとドラえもん一行の戦いを描く。

ロボットの反乱と世界征服がテーマ。
AI技術が進化した今になって観ると、未来を先取りした内容だと気づく。
本作が制作されたのは1993年。同じくAIの反乱を描いた『ターミネーター2』が制作されたのが1991年。もしかしたら、制作サイドは多少なりとも『ターミネーター2』の影響を受けたのかも知れない(←あくまで私見)。

ドラえもんが機能停止となるため、のび太たちが道具不在で活躍する展開。
そのせいか、本作ののび太は冴えていた印象。
伏線として、道具に頼ろうとするのび太にドラえもんが一喝する冒頭のシーンが良い。その後の、のび太の活躍へと綺麗に繋がっていく。
子どもにとっては善vs悪の戦いに、大人にとっては人間vsAIの戦いに見える、二面性ある本作。奥深いストーリーだと思う。

ちなみに、エンディングを歌う島崎和歌子のアイドルっぷりには驚かされた。