ゆのは

ピアノ・レッスンのゆのはのレビュー・感想・評価

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)
3.4
アカデミー賞や
パルム・ドール受賞してるから
評価低いけど
アマプラの見放題配信が
終了する前に鑑賞。

テレビで観なくて
良かったと
心底思うほど
ストレートな描写が多い。

似ている作品で
「燃ゆる女の肖像」
出てきたから
勝手に同性愛の作品
だと勘違いして観たら
普通に異性愛。

当時の男尊女卑的な風潮は
鋭く描いていると思うけど、
私にはちょっと
官能的な要素が多過ぎた。

そのうえ、彼女の感情が
どうしても理解できない。
たった2時間で
こんなにも人の印象が
変わることがあるのか?
どこで彼に惚れたの?
途中まではスチュアートが
嫌で仕方なかったのに、
途中からはベインズが、
最終的には主人公の
エイダに嫌悪感。
人騒がせも良いとこ。

唯一の救いは
その娘フローラ。
彼女を演じた
当時子役のアンナ・パキン
にも拍手。

好きでもない男との
結婚を強いられ、
その地で出会った
身分の低い男と駆け落ち?
(どちらかといえば不倫だけど)
これって
「タイタニック」と似てない?
でも、どうして?
「タイタニック」は
大好きなのに
これはちょっと。

美しいピアノの音色と
絶妙な色彩が情緒的で
上品さを感じさせるが、
ストーリーにおいて
これ以上に何か深い意味が
ないのであれば、
あるいは、
それに気づかなかった
のだとしたら、ただの
泥沼恋愛劇で
終わってしまう。

何も知らずに観たらOMG。

とはいえ
先に述べた色彩とピアノ含めて、
アートとして観たらかなり良い。
めっちゃ眠くなりそう
なのになんだかんだ最後まで
観たのもそのおかげだと思う。

批判的な内容も多いが、
かなり長文になってしまった。

最後にひとつ。
たぶん邦題が語弊あり過ぎる。
ゆのは

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