このレビューはネタバレを含みます
早朝から映画館で観賞。
エイダのそれまでの人生を表すかのような、切なく痛々しいピアノの調に、思わず涙がこぼれた。
誰も幸せにならない未来を憂いながら見ていたけれど、幸せそうなラストシーンで良かった。
海の底に沈められたピアノと共にエイダは一度命を落とし、殻に閉じこもっていたそれまでの自分を脱ぎ捨てて、別の女性として生まれ変わったかのようにも見える。
彼女が笑顔を見せながらピアノを弾く浜辺でのシーンは、あまりに美しくて印象深い。
今まで観た映画のワンシーンの中でも、一番好きと言ってもいいほどに。