Saaaaa

ピアノ・レッスンのSaaaaaのレビュー・感想・評価

ピアノ・レッスン(1993年製作の映画)
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婚姻関係になったからといって愛がそこにあるかはわからない。自分の方に愛が完全に向いていないとわかってしまったのに引き留めようとしたのはめちゃくちゃ惨めで哀れ。


娘が、セックスを婚姻関係にある人のみ行うものなのか、愛がある関係の中にいる人のみ行われるものなのかはたまたそれ以外の認識を持っているのかはわからない。ただ、母親がベインズとセックスをするのは悪いことであると感じたように思える。 


途中、母親の意思を伝える道具にすぎなかった娘が、母親の意思を無視して自我を持って行動したことに嫌悪感を抱いた。きっと私は母親の方に感情移入してしまったのだろう。


ピアノ弾く時、ピアノと私の調和ってものがあるし、曲の雰囲気と私の調和ってものがある。また、いつもは調和が取れるような曲でもその時の気持ち次第で調和が取れなくなってしまうことがある。これってピアノに対してだけではなく、人間に対しても感じることがある。何かが合う、何かが違う、調和が取れる。エイダとベインズは互いに調和した関係であったのだと思う。
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