光に対する陰、熱に対する冷気のように、沈黙こそがもっとも音楽を雄弁に響かせる。しかし、それを聴ける人は決して多くない。
この作品の旨味を知る…言い換えれば、単に映像と音楽が美しい(それだけでも十分…
根本的にはピアノの扱いで恒久的な不信感をエイダに植え付けてしまった旦那が悪いのだが、ベインズのアプローチの仕方が相当に気持ち悪い上、母親としてのフローラへの接し方はかなり最低な部類ということもあって…
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ラスト数十分で心を抉られた
自分の一部を失ってでも添い遂げたい人とか一生現れねえだろ、、
男2人の命運を分けたのはやっぱりエイダ個人を尊重した歩み寄り方しなかったからなのかなあ、、旦那の方もエイダ…
ピアノ・レッスンから始まる不倫と再生のストーリー。
性的強要のようでエクスキューズを与えるようでもある、ベインズの強引さと優しさ、共感性のバランスが絶妙。求め過ぎても待つだけでも、心の扉は開かない…
シーンひとつひとつが物凄く印象的であり、官能的でかつ本能的。
色んなものがあらゆる象徴に感じる。
ピアノが声であり、声は謂わば自身そのもの。
その自身を捧げる。
性的に限らず生への本能が、聴こえ…