キングの最高傑作。
頼りない父親を軽蔑し、抑えきれない怒りを抱えた若者を見事に演じて、彼自身一番のお気に入り作品に。
監督は『カサブランカ』のマイケル・カーチス。
エルヴィス入隊前の最後の作品であり、撮影中に徴兵令状が届くも完成まで入隊を延期をさせた。
50年代最後に撫で付けるダックテイル、リーバイスにハリントン&ナッソー&ギャバジンジャケットの着こなしも必見。
そんなエルヴィス版『理由なき反抗』の本作、実は『傷だらけの栄光』と共にあのジェームズ・ディーンの次回作として用意されていたものらしい。
ジミーの事故死で幻となるが『闇に響く声』は紛れもなくエルヴィスの最高傑作として仕上がっている。
76 2019 1996/8/16