コーカサス

闇に響く声のコーカサスのレビュー・感想・評価

闇に響く声(1958年製作の映画)
3.8
キングの最高傑作。

頼りない父親を軽蔑し、抑えきれない怒りを抱えた若者を見事に演じて、彼自身一番のお気に入り作品に。
監督は『カサブランカ』のマイケル・カーチス。
エルヴィス入隊前の最後の作品であり、撮影中に徴兵令状が届くも完成まで入隊を延期をさせた。

50年代最後に撫で付けるダックテイル、リーバイスにハリントン&ナッソー&ギャバジンジャケットの着こなしも必見。
そんなエルヴィス版『理由なき反抗』の本作、実は『傷だらけの栄光』と共にあのジェームズ・ディーンの次回作として用意されていたものらしい。
ジミーの事故死で幻となるが『闇に響く声』は紛れもなくエルヴィスの最高傑作として仕上がっている。

76 2019 1996/8/16