佐藤克巳

祇園の姉妹の佐藤克巳のレビュー・感想・評価

祇園の姉妹(1936年製作の映画)
5.0
溝口健二監督の余りにも有名なワンシーン・ワンカットの名作と評価される傑作に間違いは無いが、90分超の作品が一部フィルムが現存せず70分弱である事を考慮しなければならない。新藤兼人著「シナリオ人生」だったか?この作品を分析していた気がするが、今は持ち合わせない。確か、廓育ちの梅吉梅村蓉子が主役であり、女学校出のおもちゃ山田五十鈴の芸妓姿の少なさや、円タクから突き落とされるシーンが無い、タイトルからして既に代えられていそう等推理は尽きない。老舗木綿問屋の身上を潰した古沢志賀廼屋辨慶を、昔からの旦那という義理から世話を焼く梅吉に今回は気が傾いた。
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