鳥さんの瞼

小さな恋のメロディの鳥さんの瞼のレビュー・感想・評価

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)
3.7
「親たちに教えとくがいい 子供たちの世界はゆっくり過ぎていく」

子供間の壊れやすい切実な愛情。


軽快な音楽。
BGMがしょっちゅう大きめに流れて、MV仕立ての物語とも言える位。


幼少期の無力感、疎外感鬱屈。
大人対子供、子供対子供。

演出はポップ。
イギリスの学校という舞台も活かされる。

幼さによる甘えた愛情。
「愛し続ける もう一週間愛してるよ」


素朴に美しい画面。細かくざらついている。

トーンが白っぽく整っていて、
抒情的すぎないノスタルジックさ。

寄りと引きのバランスが良い。
随所のカチッとハマる構図。

主人公らに寄り添うようなカメラワーク。
遊園地のシーン楽しい。


何よりラストが良い。
爽やかさと、迸る若さに心地よく負けた。

途中まで微妙かもと思っていたのに、どうでも良くなった。笑

ラストまで観れば多くの人が好きになれそう。
鳥さんの瞼

鳥さんの瞼