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小さな恋のメロディのrioのレビュー・感想・評価

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)
1.5
みんな通ってきたはずなのに、大人になって忘れてしまった純真さを思い出させてくれる作品。
11歳の子供たちの一緒にいたいから今すぐ結婚したいって気持ち、なんて素敵なんだ🤵🫶🏻👰多分まだ好きとか愛してるとかのもっとずっと手前の一緒にいるとちょっと幸せくらいの気持ち。大人になると、好きはもちろん大切だけど、お金とか将来とか生活とか仕事とか色んなことを考慮した上で結婚ってなるよね。それも全然悪いことじゃないはずなのに、なんかハッとさせられた。

いつもガム噛んでて何に対してもやる気のない親友のオーンショー、ダニエルがメロディと去っていった時引き止めようと必死に声をかけ、嫉妬の混じったような苛立ちからの、置いてけぼりにされてしまった姿に、こちらも複雑な気持ちになってしまった。ダニエルのことも最初は冷やかしていたのに、悪いと思ったらすぐに謝れて、2人の結婚式に協力してくれて全然ワルじゃない、最後まで普通に良い子だった。
周りの子もタバコ吸ったり、手製爆弾作ったり、真面目じゃないし、悪ガキなのに、なんだか憎めないし、最後はみんなで授業抜けて結婚式に協力。みんな良い子だ。

それに対してこの映画に出てくる大人は子供のやることにあまり関心がない。子供の発言にも殆ど耳を貸さない。授業の態度も子供も悪いけど大人も良いとは思えない。叱り方も全く響かない。さすがに親が読んでる新聞に火付けた時はもっとちゃんと叱れと思った。

授業中に海に行ったり、遊園地行ったり、駆け落ちしちゃうとか、とにかく眩しくて🤦‍♀️最後は2人でトロッコに乗って去っていく姿に、どこまでも行ってお幸せに〜‼︎という感じで終わった。と言っても手漕ぎなので、しばらくしたらスピードが落ちて大人に追いつかれて、連れ戻されて子供らしく叱られるんだろう。こういうの繰り返してくうちに、諦めを覚えたりしてだんだん大人になってしまうんだよね。

20230419NHK BSプレミアム
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