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小さな恋のメロディのjun2kmのレビュー・感想・評価

小さな恋のメロディ(1971年製作の映画)
4.0
前に録画してた、この映画を見ました。もうフィルムが色褪せてて。薄くなった彩度。消えちゃうよ。でも、でも、でもね!色は褪せてたけど光はフィルムからは消えてないんやで。きらきらと木漏れ日。海の光。空にかざしたキンギョの入ったコップ。男の子たち。女の子たち。古くなったフィルムの光の中に、大人になるときに誰もが心の中に残していく、子どもの頃の純で不条理な部分がしっかりと記録されている。ビージーズの”FIRST OF MAY”ともにマークレスターさんとトレイシーハイドさんが永遠に生き続けている。大人になることから逃れるように、トロッコで駆け続けて行く…。
私の心のフィルムにも子どものときだけやなく中学生、高校生、学生の頃の光は残されている。色はなくなったかも知れないけれど。あなたもそうでしょう。だから、この映画は生き続けていくのだと思います。
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