HitomiAizawa

ジブラルタルの追想のHitomiAizawaのレビュー・感想・評価

ジブラルタルの追想(1967年製作の映画)
4.0
『マドモアゼル』の監督トニーリチャードソン×ジャンヌモローの2作目です。

原作はマルグリッド・デュラスの『ジブラルタルから来た水夫』で、モローは夫の遺産と船を相続し、気ままに海を航海するミステリアスな女を演じていました(ある劇場でマルグリットデュラスに紹介されたモローは、実はモローの当て書きだという本作の原作の権利を買うようデュラス本人から勧められたという!)

イギリス映画で、たとえ英語でもいつも通りのジャンヌモロー!

船の上で爪弾くギターの音色で歌い、長い髪に黒いベレー帽を小粋にかぶる姿にうっとりしながら見る映画だと思いました⛵️。

彼女は何故それほどまでに水夫を探したいのか、殺人犯だと言う水夫は実のところ存在しないのでは?

果してそんな水夫居たのかしら?というミステリーもさる事ながら、どちらにしても彼女が気持ち良さそうに航海する姿を見ているだけで幸せな映画です。
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