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プライド 栄光への絆のMaoryu002のレビュー・感想・評価

プライド 栄光への絆(2004年製作の映画)
3.9
1988年、テキサスのパーミアン高校のアメフトチームは優勝への期待を背負っていた。コーチのゲインズ(ビリー・ボブ・ソーントン)はスター気取りの選手たちをまとめようとするが、ケガする選手、重圧に悩む者、病気の親を抱える者と道のりは険しかった。

「ローン・サバイバー」「パトリオット・デイ」など、実話モノが大得意のピーター・バーグ監督によるノンフィクションベースのアメフト映画。

コーチが熱血ってわけでもなく、チームの変化や快進撃のドラマがあるわけでもなく、ドキュメンタリータッチで淡々と進む。
確かに高校フットボールのリアルさが出てたけど、期待し過ぎるとちょっと退屈かもしれない。
それに、落ちぶれた親父が過去の栄光にしがみついて、“スター選手にならないと意味がない” と息子を精神的に虐待する姿は哀れだし胸糞だった。

ところが、終盤の決勝戦で爆盛り上がり。
高校生の試合に5万5千人の観客という大舞台で、リアリティ溢れる攻守のせめぎあいが観られる。そして、第34回スーパーボウルを思わせるような劇的幕切れ!やはりアメフト映画にハズレなし。

最後に選手たちそれぞれのその後が紹介されるんだけど、これがまたリアルで容赦ない。プロで活躍することがいかに難しいかがわかる。
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