このレビューはネタバレを含みます
2024/03/23
暴動が起きた翌日のフランス郊外を舞台に移民青年トリオの1日を描く。モノクロの映像、カメラワークや時間の区切り方がスタイリッシュ。退屈で滑稽な日常をドキュメンタリータッチで追う中、暴力の影がふと色濃くなる瞬間があり、心臓に悪いものの目が離せない。衝撃的なエンディングは単なる物語の終わりではなく、現実と地続きの新たな地獄の始まりを予感させる。
本作は「バンリュー映画」というジャンルらしく、フランス映画に疎いので勉強になった。類似作も観ていきたい。