Nana

黒い牡牛のNanaのレビュー・感想・評価

黒い牡牛(1956年製作の映画)
3.9
赤狩りでハリウッドを追放されていたダルトントランボが名前を伏せて書いた作品。
シルベスタースタローンが、ロッキーの脚本を書く時に参考にしたと言うので、そういう視線で観たら確かに最後はロッキーそのもの!
長い長いファイトシーンに、エイドリアンみたいな少年の帽子が飛ぶとこまで似てました
(*゚∀゚*) ヒターノ!(牛の名前)

ただし前半はモタモタしてるし、少年と牛の友情?ってピンと来なかった… 舞台がメキシコなのに、ほとんど英語って言うのも残念。

あらすじ
母を失ったばかりのレオナルドは落雷で命を落とした牛が遺した子牛のヒターノを弟のように可愛がる。
レオナルドの手紙に心を動かされた牧場主からヒターノを譲り受けたレオナルドだったが、気性の激しいヒターノは闘牛としてメキシコシティに送られてしまう…

CGのない時代、ピューマとの戦いや闘牛シーンはどうやって撮影したんだろうと考えると、なかなか命懸けな作品。子供と動物のうまく行き過ぎドラマと考えれば、そう見えるけど、トランポが描きたかった決して負けないファイターの精神と、それを受け継いだシルベスタースタローンにリスペクトを感じた作品でした。🔥🔥
Nana

Nana