ひろぽん

トランスポーター2のひろぽんのレビュー・感想・評価

トランスポーター2(2005年製作の映画)
4.2
『トランスポーター』2作目

危険な仕事から足を洗ったフランクはマイアミに転居し、裕福な一家の6歳になるひとり息子ジャックを送迎する仕事を得る。ジャックとも次第に打ち解け、平凡ながらも楽しい日々を過ごすフランク。そんなある日、2人の前に謎の女が現れ、ジャックを連れ去ってしまう。やがて国家を揺るがす大きな陰謀に巻き込まれていく物語。


運び屋から足を洗い、マイアミで裕福な家庭の子ども・ジャックの送り迎えをするフランク。

車はBMW735iからアウディA8へと変わる。愛車を大事にする男がシリーズが変わって乗り換えるとは…

家までの道中、ジャックとなぞなぞをして打ち解けていく姿は微笑ましい。ちょっぴりフランクが穏やかになっている。

フランクは相変わらずルールに厳しく、子どもに対してもそれは変わらず好感が持てる。

今回はただ送り迎えをする平凡な日常を送っている中で事件に巻き込まれていく。一顧客のために必ず守ると約束し、命をかけて守り抜こうとする男の口約束と行動はとても頼もしい。

ブロンドヘアにド派手なメイク、裸同然の透け透けまくりの衣装に、2丁拳銃の女性テロリストのいかにも悪そうキャラの個性が強くて印象に残る。

ウイルスが絡んでくるとやっぱりハラハラドキドキする展開が楽しい。そして、絶対に欠かせない解毒剤を争う熾烈な戦いから目が離せない。

車に付けられた爆弾をピンポイントで狙い空中でハズしてしまう完璧なドラテクや、ホースや鉄パイプといった身近にあるものを武器にして戦う接近戦、ぬめぬめオイルアクション、ココナッツパンチetc.....
前作にも増してカーチェイスや、無駄のないキレキレの戦闘シーンがパワーアップしていてどこを切りとっても面白い。

街中をランボルギーニで疾走するシーンも爽快。

マドレーヌを焼いてくれるような関係になったタルコニ警部との仲睦まじい関係性や、タクシードライバーの車のグレードアップのシーンがとても和む。

今作の人妻ヒロイン・オードリーがシリーズの中でも1番綺麗で好み。ラストのフランクが彼女に贈ろうとした花束と、再生した幸せな家族の対比が切なかった。フランクの花束を察してニコッとするオードリーの表情が良かった。

今作の敵役は、前作と違って堂々と真っすぐ向かってくる王道の悪役といった感じで良かった。

前作も好きだけど、今作の方が好きかも。爆発のCG映像のクオリティの低さには笑った。ツッコミどころが満載でぶっ飛んでるけど、そこがまた良い。ジェイソン・ステイサムのアクションはいつ見てもキレキレでカッコイイ!
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