あるじに投稿された感想・評価 - 13ページ目

『あるじ』に投稿された感想・評価

昨年、蓮實重彦が「ドライヤー監督のすべての作品を見ていなければ、映画について語る資格はないと断言したい」と述べていた。filmarksの本作のレビュー数は現在98名だが、少なくともそれ以外の方々は「…

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家庭内暴君の失墜。鞭を飴に変えただけで根本的な解決には至っていないが、20年代といえば第一波フェミニズムが終息してまだ間もない頃だったと思う。

室内の限定された空間の中で視線が物語を繋ぐドライヤー…

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“汝、妻を敬うべし”。
カール・Th・ドライヤー。
何とも直接的なタイトルである。
原作はスヴェン・リンドムに由る同名戯曲。

本作に就いては、語るべき処は少ない。
筋もテーマも至ってシンプルでスト…

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一人旅

一人旅の感想・評価

5.0

カール・テオドール・ドライエル監督作。

献身的な妻に家出された傲慢な夫の改心を描いたドラマ。

デンマークの巨匠:カール・テオドール・ドライエルがサイレント時代に撮ったもので、シンプルながら普遍的…

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家庭で暴君のように振る舞う父親への警告は未だ現在に通じてしまうし、シスターフッドの描写が既にあることに感嘆と旧態依然を感じながら、市井の暮らしを真摯に描いた現代劇をドライヤーが主題に選んだ効果は当時…

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死ぬほど好き。
リヴェットの『Mの物語』はこれのパクリ。画面的な意味で。

ドライヤーは本作で視線劇を確立したと思う。妻イダ(アストリード・ホルム)を虐待する夫ヴィクトル(ヨハネス・マイヤー)を回心させようと乳母マッス(マチルデ・ニールセン)が画策する物語である。マッスのク…

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ぴよ

ぴよの感想・評価

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ドライヤーは、(本来の意味での)フェミニストな気がする。

邦題も直訳で『家のあるじ』などのほうが適切。

性差別を「相互の歩み寄り」みたいな無責任な甘っちょろさではなく、「男性性からの脱却」に重点を置いているところが素晴らしい!!

特筆すべきは、

この映画は、もっとフェミニズム映画の文脈で語られるべ…

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モラハラ夫を撃退する方法だった。

今だと、気軽に「逃げてーっ!」案件だけど、100年前だとそれも難しいんだろうねぇ。
とりあえず、傲慢な夫に妻の価値を認めさせたのは良かった。

うん、100年前も…

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