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シルビアのいる街でのbennoのレビュー・感想・評価

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)
4.4
もぉ〰︎大好きです!! この作品…ずっ〰︎と観ていたい…。

ある青年がただ"見つめ"…そして追いかけて歩くだけ…。

舞台はフランスの古都ストラスブール…。
カフェでは会話を楽しむ老若男女、愛し合うカップルの姿…。

その中でひとりの青年(グザヴィエ・ラフィット)がシルビアという女性を探しています…。
カフェにいる様々な女性の表情を見つめノートにスケッチ…。そして書いた文章は…

  « Dans la ville de Sylvia. »
        シルビアのいる街で

カフェのガラス越しにひとりの女性(ピラール・ロペス・デ・アジャラ)を見つけ微笑む青年…そして彼女の跡を追って歩き始めます…。

ストーカー的行為でもあるのですが…とんでもない美女とイケメン!! 不快感は全く無く、むしろロマンチック…。

青年の美しい青い眼を通して"見つめる"という行為を疑似体験…ちょっと背徳感を味わいます。

台詞も殆ど無く…ストーリーも無く…映像による工夫を魅せつけます…。

ひとつのシークエンスにひたすら時間をかけ、被写体が画面から消えても映像はそのまま…余韻を残します。

また一瞬一瞬がハッとするくらい構図がはまりまくり…カフェのガラス、トラムの車窓、街中のショーウィンドウに映る、内と外が2重に合わさった景色の美しさ…写真集を買おうか思案中…。

街のざわめきや人々の会話、足音が美しい音楽のよう…リアルな日常風景を映しているようで、どこか浮遊感のある白日夢を観ているようでもあります…。

映し出される人々の背景に想像が膨らみます。

この監督さん、もっと観たいのですが…ෆ*
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