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シルビアのいる街での犬のレビュー・感想・評価

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)
4.0
カメラを構えてからすぐに俳優が出て来ないこと、過ぎ去ったあともしばらくカメラを回していること、この前後の時間が街と住民の空気感を映し出していて惚れ惚れする。美男がカフェで目移りを繰り返して彼なりの「シルビア」を尾行しようとした際にビールを溢してしまったあとの店員の処理まで。誰か越しの誰か、ガラスの反射で見せる多重露光、ショットに於ける強度と持続性の高さ。
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