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シルビアのいる街でのRのレビュー・感想・評価

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)
4.1
カフェでデッサンをする青年が、6年前にバーで出会ったシルビアをガラス越しに見つける。カフェを去る彼女に後ろから「シルビア!」と声をかけるけど、気づきもせず街の中をただ歩いていく。それを青年が延々と歩いて追って行く。ってだけの映画。なのにすごい。奥行きのある透明感あふれる映像がみずみずしいし、緻密に設計された音がすごい。映画世界全体がミュージックボックス。あらゆるサウンドが、心地よいリズムになり、ハッとするほど変調したり、感情をあおるクライマックスになる。街と妄想の迷宮から一気に現実に引き戻される路面電車の衝撃!ガラスのトリックも良いねー!
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