佐藤でした

シルビアのいる街での佐藤でしたのレビュー・感想・評価

シルビアのいる街で(2007年製作の映画)
3.0
一人の青年が、過去に出会った女性の面影を求めてフランスの想い出の町を巡る。ストーリーは特にない。「動」の中の「静」を眺める映画。

ただただ、カフェの一角で、公園のベンチで、バーのカウンターで、人間観察をする青年。ノートに描いた女性たちの絵は大まかなクロッキーだが、輪郭がおぼろげな分、映像的でおもしろい。「静」であるはずの絵に「動」が見えてくる。髪の毛の中の空気とか。

路面電車が走る町。車窓がデカくてクリア過ぎて、後ろ全面クロマキーですかってぐらい鮮明に流れていく街の景色。遮るものが何もない「透明」は純に美しいが、青年のしていることはナンパ、あるいはストーカーであるので、旅行気分に浸っている場合ではない。いやそんな場合だ、と思うほど居心地の良い映像に結局まったりしてしまった。

‥しかしイケメンというのはつくづくつまらん。顔面にもっとひねりが欲しいもんだ。

という訳のわからぬ文句が浮かんでしまったので、ここに記しておきます。
佐藤でした

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