このレビューはネタバレを含みます
男がボーッとしたり、カフェでさまざまな女の顔をスケッチしたりしているうちに、ある女にハッとなって彼女を追いかける。
ずーっと追いかける。
「シルビア!」と声をかけて、トラムの中でやっと声をかけるのが…
【ストーカーとタウン・ウォッチング】
『去年マリエンバードで』を想起させる映画、と思いながら見ていました。
路面電車も走る美しい街(ストラスブール)で、青年は最初、カフェで周囲のさまざまな女たち…
シルビア、男はシルビーと呼ぶ。6年前。教会裏のバー、「飛行機乗りたち」”Les Aviateurs”で、忘れられない女に出逢った。これが劇中で最も具体的な事柄。男は女を明るい陽光のなか、眼差しで、あ…
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新作の時に観てお気に入りだった作品を再鑑賞。
はぁ…何がってスパッと言えないけどやっぱり第六感がいいと言う!
画家志望の青年が数年前に出会った女性シルビアの面影を求めてストラスブールの街を彷徨…
主人公の視線、盗み見る女たちの視線、シルビアの視線。見ること、見ようとすること、見たいと思うこと、見てしまうこと。シルビアの残滓、デッサンノートが風でめくれる。
市電の通過音、カフェの喧騒、ヴァイ…