muscle

タブウのmuscleのレビュー・感想・評価

タブウ(1931年製作の映画)
-
カッコいいホラー映画。ヤコペッティ的なぜったいそれ嘘でしょみたいな、それでいて人の顔つきは「本物」っぽい風習を映した序盤のカットの乱れ打ちから笠智衆ゾンビみたいな首長が処女を求めはじめてから黒沢清みたいな映画になる。誰もいないフレーム内フレームと彼女の顔を交互に映して、絶対こわいのがくる!って思わせて本当に来たらびっくりしてしまうのが『心霊パンデミック』のあたりちらすみたいだと思ってしまった。ラスト、観客のもしかしたら、の気持ちが縄を切れた瞬間にプツンとフレームアウトしていく。ハイスミス『キャロル』の凧揚げみたいなね。そのあとの虚無顔といい壮絶なラスト。
muscle

muscle