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タブウのmareのレビュー・感想・評価

タブウ(1931年製作の映画)
3.5
FWムルナウの遺作のサイレント映画で南の島の戒律の下で生きるポリネシア人を映し出す風変わりでドキュメンタリータッチの作品。快楽と禁忌の間を生き抜く素朴な人々を描く。現地の人にフィクションを演じさせるという意味でクロエジャオの映画に通じるものがある。叶うはずのない禁断のラブストーリーで話自体はすごくシンプル。海をテーマにしたバカンス的なロケーションで、不朽の名作「サンライズ」にも映し出される水面の煌めきや照りつける太陽をそのまま封じ込めておりひたすら美しい。主人公が海にダイビングするシーンがあるが、この時点で既にサメが迫ってくる恐怖も描いており影響を与えてるかはわからないがジョーズの原点を感じた。
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