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名探偵コナン 水平線上の陰謀(ストラテジー)のRenのレビュー・感想・評価

4.3
船舶を舞台にしたコナン映画です。鈴木財閥の会長の代わりに豪華客船に招待された園子に付き添い、コナンたちはアフロディーテ号に航行するや否や、突然の連続殺人事件が発生し、事件の調査が始まります。そして、その連続殺人事件は、15年前に起きた貨物船の沈没事故と関連しているかもしれないと気づき、物語が展開されていきます。

本作品の中でも最も印象に残ったのは、阿笠博士と灰原哀との人間感情についての会話でした。人間は目に見えない感情を持っているからこそ、発生した感情の下で何をするかわからない存在です。その感情は友情や愛情なら良いことだけれども、何かのきっかけで嫉妬や恨みに変われば殺意が芽生えることもあります。

しかし、数々のコナン映画を観てきて初めて自覚したのは、欄の誠実さです。怒りの感情を抱く時があっても、その怒り感情を上手に制御することもできるし、他人に対して気配りや思いやりを示す欄は、人間の誠実さの象徴だといっても過言ではないと思います。

総括として、犯人が最初から漠然と明かされるにも関わらず、ストーリーの面白さに一切影響を与えず、時間の感覚を忘れるほど夢中になって視聴してしまいました。
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