新年一発目。
岩井映画は美しいと言われる。
そこにあるのは未熟さと儚さ。
消えてしまいそうな淡い色合いの画面で彩られる世界。
ここで未熟さの象徴として出てくるのは、少女の初恋と友情だ。
親友のアリスに導かれるように、人生を歩んできた花ちゃん。
彼女が初めて好きな人を見つけて自分の人生を生きる様に見入ってしまう。
なんでもかんでも、相手の都合構わず、自分の気持ちを早口で語ってしまう花ちゃん。
相手のことはお構いなしに執着してしまう。
顔は可愛いのに、ここまでモテない女の子を演出するのがすごい。
内面が、かわいいか、かわいくないかって相手の視点に立った無償の愛の有無なんじゃないかなあなんて思ったり?