全国おにぎり協会

バトル・ロワイアルの全国おにぎり協会のネタバレレビュー・内容・結末

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

中川典子に執着べったりな先生(北野武)の狂気よ。重厚感よ。自分も殺されかねない島の中を典子に傘を渡すためだけに歩いていたり、クッキーを大事に大事に1人で食べていたり、本物の銃持っているのに中川典子に向けるのは水鉄砲だったり、携帯電話には本物の銃向けて撃って壊したり、最後に典子のクッキー食べてから死んだり。静かでどっしりしっとりとした狂気。
人が死にまくったのになんとさわやかなEDなのか。

以前原作を読んだことがあるはずで、その時はミツコのエピソードが印象的だった。子どもに対してよろしくないエピソードなので映画で表現できるのかと思ったら、短く細切れにほのめかす感じで程よくて良かった。

喋らない方の転校生、死神っぽくて良かったなあ。金髪ふわふわ髪の学ランが可愛くて、中二心くすぐられる。屋根上から刀持って静かに現れたり、燃え盛る建物をバックに現れたり、強キャラ感がすごい。中二心くすぐられる。

山本太郎って俳優だったんだあ、演技上手いなあ、とか思った。

エンタメとして大変楽しめた。人が簡単にざっくざっく死ぬ軽やかさと、先生の狂気の重さ・湿っぽさのバランス。多分低予算な気がするんだけど、よいエンタメ作品だった。
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低予算ではなかったみたい。訂正。