たがわ無用すけ

バトル・ロワイアルのたがわ無用すけのネタバレレビュー・内容・結末

バトル・ロワイアル(2000年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

平成の日本っぽい国で、中学生同士をとにかくひたすら殺し合いさせて一人生き残るまで終わらない設定のイベントが合法的に行われる。生き残るのは誰かというストーリー。自衛隊員?とかが監視して強引に生徒たちは参加させられてしまいます。

で、誰が誰と戦うか殺されるかは全編見所です。そこで、これはアクションのバリエーションをひたすら楽しむプログラムピチャ。テーマとか深いところは繰り返し見てて感じろってタイプの作品。究極の暴力や人とつながりを、たくさんごちゃまぜに散りばめるのですから。
エポックメイキングだったのは、ふつうっぽい中学生たちはいかに殺し合い、ジタバタするかがてんこ盛りだったのもあると思いました。?って呆気なく死んじゃったり、濃厚に死んでしまったり。


雨の中いいムードな藤原竜也と前田亜季。静と動ってかんじ。

柴咲コウが、安藤政信殺戮者に、銃連発されるシーン。g線上のアリアがかかる。
なんでそんな事を思いつくのでしようか、、、。儚さなのか、安らぎのあらわれなのか。

灯台で女子何人かが互いに疑心暗鬼になり至近距離で射撃しあい、全滅。その何人かワンカットで、せーのでバタッと笑わざとらしく倒れるカット。
こういう余裕というか、ノリでやっちゃおうというアクションはこの監督の好きそうな演出であまり真似できないと思います。

むごたらしいシーンなのに、そんなお終い?っておかしいんですね。サッパリしている。

殺戮者から逃れられたと防弾チョッキ着た生徒がホッとしたら、段平持った殺戮者が空から襲いかかるシーン。
これが見たかったの!という、ケレン味が楽しくて仕方ないですね。マンガやアニメではおなじみな、決めカット知ってて入れているのが嬉しい。実写でやってくれるんてすから。

クライマックス、転校生の年上参加者が、西部劇ガンマンばりに炎の中一騎討ちのシーン。あまり大したことはしてないですが殺戮者がデビルマン面になりマシンガン乱射、山本太郎が激しくショットガンで応戦のシーンは、カッコいいカットの連続と音響の凄まじいリズムで、ハラハラさせられました。

映画館で当時観れたのが何より極上でした。

たがわ無用すけさんの鑑賞した映画