みゅうちょび

インサイド・ディープ・スロートのみゅうちょびのレビュー・感想・評価

3.2
ほほー。「ラヴレース」を観たのでやはりあの映画「ディープスロート」が本当はどんな映画だったのかを知りたくて観てみた。
あと、頭が真っ白になるシーンがあると聞き…楽しみにしていたものの……恐らくそのシーンにはボカシが…ありました…(⌒-⌒; ) 残念。でもね、あれをまんま見せられたら多分本当に真っ白になると思います。

今となっては、この当時の性の在り方については、正直未知の世界と感じる程、現代の乱れ狂った性描写や解放され過ぎた感もある女性のセックスというもの…

ディープスロートがなぜそんなにまで?と言うのは、やはりこう言うドキュメントを観ないと実感出来ないものです。あの「ラヴレース」という作品には、そういう部分が描き切れていなかったので、これを観るとさらにあの作品への疑問が生じます。

女性の性の解放を描いたというだけでなく、男○器を口に加えて喉の奥にあるクリ○リスで快感を得るという設定そのものが、それまでオルガズムと言うものが男性のものであったと言われる時代には衝撃であり、そんなことを口に出来なかった(ことですよ(^◇^;))女性たちの心を代弁したという意味で、タイタニックの興行成績を上回る程のセンセーションを巻き起こす。

この社会現象を映画界だけにとどまらず政治やマフィアなども利用しようとした背景があると言うことは、本作を観るまで知りませんでした。

このドキュメント作品は、当時の社会現象としての「ディープスロート」を知ることが出き、人間としての性、社会の中の性、セックスと言うものをコントロール出来ない人間達の苦悩が生々しく浮き彫りにされていると感じます。

リンダ・ラヴレースに関して言えば、彼女が余りにも頭が弱い女の子であり、人に流され易い性格であったことが、後の「自分は犠牲者」という訴えの原因でもあり、ディープスロートへの出演を本当は楽しんでいたのだなーという印象です。

DVDを購入して観たのですが、特典映像が大変面白く、製作関係者はもちろんのこと本編でも当時ポルノ業界に身を置いていたウェス・クレイヴンやジョン・ウォータースの話や、ヒュー・ヘフナー、ラリー・フリントなど業界人などの話しも盛り込まれています。リチャード・ドレイファスもいたな。ナレーションはデニス・ホッパー。

そして、笑ったのが、恐らく本作の翌年あたりに亡くなったのではないかと思われる、ハードコアポルノスターで、リンダ・ラヴレースの夫だったチャック・トレイナーとも結婚したことがあり、リンダよろしく、そのディープスロートをいかに窒息せずにやるかというのを照れながらも一生懸命説明しようとするマリリン・チェンバースの姿…説明しにくいらしく説明に困ると「やってあげよーか?」と何度も笑いながら言ってて笑った。

若い頃の彼女の映像をYouTubeなどで見れますが、マジ綺麗。クローネンバーグの初期の作品「ラビッド」で主演を務めたりしましたが、この時の彼女の妖艶さも大きな切れ込みのような口元がちょい不気味な程エロティックだったなと思い出します。オバハンになってからも肌は恐ろしく綺麗( ̄▽ ̄)

てなことで、DVDは大人なら見といたほうが良い一本です。
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