ポンコツ娘萌え萌え同盟

紋三郎の秀のポンコツ娘萌え萌え同盟のレビュー・感想・評価

紋三郎の秀(1955年製作の映画)
2.8
中盤の徳蔵親分とその子分、蜜柑屋の場面がピークでそこだけ面白かった。それ以降は特に印象にない。ただ何気に屋根の瓦を投げつける時代劇はじめてかもしれない(?)
刀や賭博も腕っぷしも良好だし高田浩吉の歌唱力を至るところで発揮したきっぷのいい旅鴉、紋三郎の秀という男を描いた作品。
本作の面白さは、必要次第で刀は抜くがある刃傷沙汰以降から殺傷・流血沙汰を好まない秀にあると思っている。

喧嘩勃発手前の徳蔵親分の許に草鞋を脱ぐ…つまりこの手の時代劇の助っ人に当たり滅法な強さを振るう存在だと思うのだが、上記の性質を持つ秀に関しては物語の救世主として迎えるのは不十分である。
ただその性質を持つからこそ活きた展開もあり、刀を豪快で振るう代わりに蜜柑屋の陣地でジロジロと見られる中での喧嘩の命運を賭けた賭博対決。これこそ本作の一番の見せ所だと思っている。ただそれ以降の内容で結局終盤では普通に殺陣を行ってるけど…。