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オズの魔法使のOscarGrooveのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
3.7
本編は知らないけど副音声だけは知ってる物語No. 1だったけど、ついに観ました。観るディズニーランドって感じ。アメリカ作品だけに。

予想はしてたけどミュージカル映画。まず驚いたのは音楽で、Over the Rainbowってオズの魔法使いだったんすね。

この作品は1939年とあったため、冒頭のセピアなシーンが続いていくのかしらと思ったら、家が飛ばされてドロシーがオズの国で目覚めると鮮やかなカラーになっていて、こりゃ戦争も負けますわと思った。

それから個性的なキャラクター。藁のカカシ、心のないブリキの人形、臆病なライオン。この時代のメイクにしてはめちゃめちゃディテール凝ってた。てかこれは登場人物すべてに言えて、たぶん子供も混じってたと思うけど小人症のおっさんとかが数100人とか出てきたり、魔女の肌ががっつり緑色だったり。たやすく世界観に没入できて愉快な気持ちになれます。

あとセットの使い方も超巧みで、奥行きや背景の絵の区別が自然で、特殊な演出も考えられてた。竜巻のシーンや魔女の出現の煙と炎やほうきで飛ぶ演出なんかは、初代ウルトラマンが飛ぶところよりもリアルで興奮しました。

冒頭の通りさながら観るディズニーランドで、完璧に世界観が作り込まれた作品なので映画としては快楽的に楽しめました。この作品の有名なエグい裏話的なやつはこれから調べてみたいと思います。

なお、これが原作準拠なのか分からないけど、オズの魔法使いの話自体には不服な点があります。教訓は家最高〜!ガハハ!って話?なんの冒険だったんだ?と思いました。映画は本当に良かったです。
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