おかだ

オズの魔法使のおかだのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
4.5

ストーリーは古典的だが色あせない素晴らしさがある。
構成も秀逸で、退屈な日常を抜け出しオズで旅をする最中も、現実に帰ってきて心が満たされる場面も、ドロシーと同じ感情で見進めることができる。
また、撮影にも様々な工夫がされており、どのシーンを観てもワクワクさせられる。
あまりに有名な映画であるが故に、誰しもが見たことのあるシーンが多くあるので見過ごしてしまうが
年代を考慮しても技術力の高さを思い知らされる。
特に、セピア色の世界で家のドアを開けると、カラフルな新しい世界に繋がっているというシーンは
フィルムの時代で、「そこまでできるのか」と感心してしまう。
きっと、何も知らない人にこの作品が何年に撮られたかを聞いても30年代とは答えられないであろう。

観ているだけで心が躍る視覚的な楽しさと、機知にとんだストーリーを同時に味わえるこの映画は間違いなく名作であるといえる。
おかだ

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