ori

オズの魔法使のoriのレビュー・感想・評価

オズの魔法使(1939年製作の映画)
4.5
この映画を初めて見たのは、小学生のとき、場所は図書館でした。
当時子ども心に、ドロシーとその仲間たちが冒険するオズ王国にわくわくしたり、その半面魔女怖いなーって思ったり…
わくわくどきどきして楽しんで、大好きだったんです。

今回小学生ぶりに鑑賞しましたが、
大人になった今、子どものころのわくわく感に加えて、この作品のよりすばらしいところに気づかされました。
見る人に大切なことを教えてくれるんです。

オズ王国に迷い込んでしまったドロシーと共にオズの元へ向かうことになった3人。
知恵が欲しいカカシ、心が欲しいブリキ男、勇気が欲しいライン。

彼らはオズにそれらを貰おうと冒険するけれど、
彼らが欲しかったものって、実は誰も与えることはできないものなのよね…。本人以外からは。

でも彼らはエメラルドの都を目指し、
悪い西の魔女と戦い、友達のために行動していくなかで、
それはもう自分がすでに持っているのだと気づくことができたんですね。
目で見ることができる形や証がないばっかりに、気付けていなかっただけ。

そしてその求めていたものが、自尊のために傲慢に使われるのではなく、
仲間の助けとなっているのも素敵ですよね。


“時の流れもこの映画の魔力は消せませんでした
子供の心を忘れていない人と子供たちにこの映画を捧げます”

例えば自分になにができるのかな…
…って自分のいいところを探して、
あ!こんなことできる!
…ってちゃんと感動できるような、

そんな純粋な、子供のようにまっすぐな心をいつまでも持ち続けていたいです。
ori

ori