しろくま

女の賭場のしろくまのレビュー・感想・評価

女の賭場(1966年製作の映画)
3.5
《その一瞬に命をかける!女賭博師シリーズ第1弾》
〝待った!この勝負、不審あります。お楽しみの最中に無粋な野郎とお腹立ちかもしれませんが、あっしも博打打ちの端くれ。黙って見逃すわけにはまいりません〟

関東の親分衆が一堂に会した花会でイカサマを見抜いた立花(渡辺文雄)。彼の度胸に惚れ込んだ親分衆のボスのバックアップで組を持たせてもらえることになり、破竹の勢いで勢力を拡大していくヤクザのサクセスストーリー。その後、イカサマをした胴師が責任をとって自殺するのだが、立花は、その娘(江波杏子)を不憫に思って多額の香典を渡そうとする面倒見のいいナイスガイなんだけど…。

立花の成り上がりっぷりが気に食わない奴らからは〝立花の野郎め。仙波さんの後ろ盾を笠に着て、勝手な真似をしやがって〟〝あいつのやり口ときたら、全く義理も人情もあったもんじゃねえ〟と、ひどい言われようで…。

オトンがイカサマをしたのだから、悪いのはオトンに決まっているのに、立花に復讐をしようとする娘アキ。復讐なんてやめとけばいいのにって思っていたら、驚愕の事実が明らかとなり、まさかの展開に…。

これは面白い。若尾文子さんの代役で臨んだ本作がヒットをして、大映の看板シリーズになっていくのも納得の任侠映画だね。

視聴メモ:2023.02.21/040/GYAO
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