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ヴィオレット・ノジエール
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『ヴィオレット・ノジエール』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

3.0
ハコイリ・ユペールとパパカツ・ユペールの二面性を楽しむ映画、とそんな単純なものでもなく…。確かに獄中で己の人生の回顧録を綴るかの様に語りをするとなると、こう言った感じにあっちゃこっちゃと行き来しそうであるが、頭の中の整理が追いつかず結構大変だった。かたや実の親を手にかけた極悪の犯罪者として、かたや家父長制打破に文字通り一石を投じた象徴的存在として、白と黒の二面性を維持しながらコロコロの表情を変えていくユペ様。彼女が母に求めそして得られなかったものは何かを考えると確かに哀れな存在ではあるが、この曖昧さこそが本人のそして本作の魅力なのかもしれない。にしたってあの謎の「ぼろ布」が意味分からな過ぎてマジで何、あとホテルのスタッフの子めっちゃ可愛かったわね。
Uえい

Uえいの感想・評価

3.5
久しぶりのアテネフランセだった。前売り発売の一時間前に着いたが、階段まで列が並んでいるほどの盛況ぶりに驚く。

ほぼ満席の中、あと数分で上映という中、前にでかい人が座ってしまうアクシデントが発生!画面の右下1/4近くが隠れてしまった。何とか字幕が見れたので良かったが、隣に座っていた人は殆ど隠れてしまったんじゃないかなあ😨

本作は1930年代に実際に起きた事件を元にした作品で、主人公ヴィオレット・ノジエールを20代の若きイザベル・ユペールが演じる。

両親と暮らすヴィオレットは、家ではいい子のふりをしているが、外出する時は服装を変え、売春などを繰り返していた。父からの性的暴行や、両親には秘密にされている実父の存在など、かなり問題の抱えた家庭で、そこからくる反抗だった。そんな中、梅毒にかかったり、彼氏に逃げられるなどが重なり、心中することを決意する。

こんなに難しい役を演じ切るイザベル・ユペールが凄すぎる。

また、今で言うパパ活でお金を作り、彼氏に貢ぐ姿や、梅毒など、現代日本で表出してきている問題とも近かった。
ヴィオレットが異なるのが、推しなどの特定の人に貢ぐのではなく、誰彼構わずにお金を渡してしまう所だった。これは、資本家から掠奪して労働者に配るアナキストの雰囲気を感じた。

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以下、堀千晶さんのトークメモ

・冒頭の影の演出がラング(ドイツ表現主義)的だった
・家、ホテルの部屋、拘置所など閉鎖空間の移動を描いていた
・ルノワールの獣人(汽車に乗る男)、牝犬(クローゼットのお金を盗む)のオマージュがある
・ジャン・カルメとイザベル・ユペールは75年のThe Common Manでも似た関係を演じていて、それをヒントに配役された
・シャブロルは自己治癒の物語だと言った
・拘置所のシーンが救済を暗示していた(よくやった!との会話や、食べ物を代わりに食べてもらう等)
イザベル・ユペール(当時25歳)がシャブロル監督と初めて組みカンヌ女優賞に輝いた出世作。1930年代フランスで父親を毒殺した18歳の娘ヴィオレット・ノジエールの実話犯罪映画。柳下毅一郎さんのミステリー映画オールタイムベスト1。

1933年パリ。18歳のヴィオレット(イザベル・ユペール)は鉄道員の父バティスト、母ジェルメーヌ(ステファン・オードラン)と狭いアパートで暮らしていた。家ではイイ子にしていたが、夜は着飾ってカルティエ・ラタンで遊びまわるヴィオレット。やがて売春で得た金を恋人の法学生ジャンに貢ぎだす。そして、梅毒に感染したことをきっかけに両親への殺意が。。。

久々にシャブロル監督作を鑑賞。やはり面白かった。犯罪少女の姿を肯定も否定もせず、社会的背景を織り込みながらクールに描き出している。その姿は新宿あたりにたむろするパパ活女子と何ら変わりがなく、時代を超えた普遍性さえ感じさせる。

イザベル・ユペール出演作はあまり観ていないのだが本作での存在感は実に好みだった。きつめのメイクに黒の毛皮コートが抜群に決まっていて、アンチヒロインのビジュアルとして完璧。主人公が売春に使っている部屋の鏡にリリアン・ギッシュとベティ・デイヴィスのポートレートが貼ってあり映画好きならニヤリとさせられるところ。聖女と悪女の肖像に挟まれて映るヴィオレットの不安定な二面性が表現されると同時に、事件後パリ中に知れ渡りシュルレアリストたちのアイドル的存在となる未来を予感させる。

構成は中盤から、時系列組み換えに主人公の心象風景を重ねて編み上げられていく。ミステリーとして機能するものではなく、彼女が短絡的衝動に走った混沌が表現されているように感じた。幼き日、機関車を運転する父親に嬉しそうに手を振る姿が痛々しい。このさりげない情感描写がシャブロル監督の魅力なのだと思う。

後年作にタイトルの似ている「ヴィオレッタ」(2011)という作品がある。物語も時代設定も全く違うようだが、ジャケ写の雰囲気も良く似ていてイザベル・ユペールが母親役で出演している。近いうちに観てみたい。

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