御朱印帳

續姿三四郎の御朱印帳のレビュー・感想・評価

續姿三四郎(1945年製作の映画)
3.4
面白い。

明治20年の横浜、柔術が廃れ、柔道が栄えて、柔術家はアメリカ人ボクサーとの対決で日銭を稼ごうとする。そして、柔術家が屈辱的な負け方をする様子を三四郎は目撃する。

そして、檜垣源三郎の弟、唐手の使い手である、源之助と鉄心から雪原での果し状を受け取り、破門覚悟で挑戦を受ける.....。

1945年(昭和20年)、終戦直後にこんな映画を製作する余裕があつたんだ、と先ずは驚き。嘉納治五郎をモデルにした師匠の矢野正五郎セリフが明治の柔道家、武道家の矜持を示す。また、明治の日本人に再会する感じ。

素晴らしい武道ものエンタメ映画と思うが黒沢本人はあまり満足していなかつたらしい。
モノクロ映画で映像は痛み、聞き取りにくいセリフも多いが、字幕でカバー、それらを補い余りあるほど楽しい。

黒澤作品10本目。
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