RyoS

哀愁のRyoSのレビュー・感想・評価

哀愁(1940年製作の映画)
4.4
2021/2/25再見
ため息しか出ない。みんないい人、優しいからこそ自責の念は強くなる。やり場のなさがやるせない。キティも、義母も。初めて観てから早5年、約1000本近くの映画を観てきたが、未だこれを超えるメロドラマはない。。。(いや、数本あったかも)

Waterloo Bridgeを哀愁と訳したのはまさにピッタリ。序盤でテンポが早い気もしたが、後半は見ていてただただやるせない。全てがうまくいくと思って始まった恋が、最後にはお互い愛してるのに愛せない哀しさは何とも言えない。恋した晩のバレエが「白鳥の湖」なのも嫌な予感をさせる。「或る夜の出来事」とは対極な感じ。
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