いかえもん

パピヨンのいかえもんのネタバレレビュー・内容・結末

パピヨン(1973年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

存在は知っていたものの、自分が慣れ親しんだ時代より前の作品ってなぜかわからないけど、観るまでのハードルが高い。観てみるとやっぱり名作って言われるだけのことある!って思うことが大半。
この作品は、とある御方のエッセイで、ラストシーンに映ってはいかんものが映っていると紹介されていたので、そのシーン見たさでおもしろ半分に手に取った作品。

しかし、観てみてびっくりというか、やられました。
150分って若干長すぎな気もしますが、ぐいぐい引き込まれ、見ごたえ十分。2年にわたる独房シーンは壮絶。2度目の脱走シーンはハラハラ。マックイーンってかっこいいだけの俳優じゃななかったんや、と思い知らされました。ダスティン・ホフマンもすばらしかったです。

ラスト、パピヨンとドガがお互いの生き方を選ぶシーンはジーンときました。どちらが正しいとかじゃなくて、パピヨンにとっては、歳をとろうが、あの生き方こそ意味がある生き方なんでしょう。あの島から出る方法を思いついた時の生き生きしたパピヨンがよかったです。生きるってそういうことなんだよなぁって思いました。

最後の海を漂うマックイーンの乗るやしの実袋。俺は生きてるぜ!
たとえ下で支えるダイバーの姿が見えようとも、それを上回って余りある素晴らしい感動がありました(しかしあんなにはっきり見えてるとは…)。