たーぼーん

パピヨンのたーぼーんのレビュー・感想・評価

パピヨン(1973年製作の映画)
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これでもかこれでもかと地獄描写が続くが、夢中で観てしまう他ない凄い作品だった。
友情素晴らしいとの意見は理解は出来るが、正直これ程のサバイバル局面を迎えると、普段仲良く出来ない者とも自然と支え合ったり出来るものかも知れんしなぁ。
脱走の動機が、刑期を終えるまでは生命の危険から逃れるためであり、終えてからは自由を求めてという事に変化していくのだが、観終わって思い返すと生命の大事さと自由の価値を明確に区別するのは適当ではなくどちらも犠牲に出来るものではないという事は、何十年もの艱難辛苦を乗り越えてトランボが思い至った事なのではないかと思う。