NOBU

東京画のNOBUのレビュー・感想・評価

東京画(1985年製作の映画)
4.3
大学以来、十数年ぶりに見直す。
ヴェンダースの視点から撮られた1985年の東京は小津安二郎が見つめてきた日本の社会や人々をなぞるように語る。その姿勢は客観に満ちており、何処か未来から望遠鏡でこの時代を覗いている様な雰囲気に感じる。
画の中の人々が喜び狂気に満ちていればいるほどカメラは距離を置き見つめ語られる。大変ドライな作品でありながらが熱い!
そして未来から過去を見つめる様な姿でありながら、堂々と21世紀の我々に、今の時代はどうであろうかとまた問いかけてくる。
本当に時代を超越した作品である
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