青二歳

女吸血鬼の青二歳のネタバレレビュー・内容・結末

女吸血鬼(1959年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

本邦初の吸血鬼モノは新東宝がお送りします。まず女吸血鬼ではない。横恋慕した女に執着するイケメン吸血鬼が月明りに照らされると吸血鬼モード発動で突っ走ります。え?月明りは狼男では?いいんです気にしない気にしない。
化け猫みたいなババア、海坊主、小人たちを従えて長崎の山奥で300年間暮らしてきたというこの吸血鬼。吸血鬼になった原因も、いま生きる動機もぜんぶ岡惚れした女のためというまさかのロマンス映画。

まず事の起こりは島原の乱という。マジかすごいな新東宝。そっから300年間、天草四郎の娘の血を引く一族を追いかけていた…のか?それとも300年経ってやっと見つけたってことでいいの?
20年間人妻を拉致監禁してたり、20年ぶりに逃げられたら今度は成長した娘を監禁したりと、なんかもう別の意味でアウト。オープニングから新東宝のツッコミ待ち珍台詞で光る登場人物ら全員もいろいろアウト!

芳醇なエログロに華を添える吸血鬼の眷属たる小人症の和久井勉と海坊主の晴美雄三の迫力がたまらん。エンタメもあり、ロマンスもあり、盛り込んでるのにどうしてか最後まで面白い新東宝ホラー。
青二歳

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