トシオ88

女吸血鬼のトシオ88のレビュー・感想・評価

女吸血鬼(1959年製作の映画)
3.5
中川信夫監督による島原の乱伝説も交えた怪奇奇譚。原作は橘外男。タイトルにあるような女吸血鬼🧛‍♀️は何故か出てこない。
主役は天知茂、そして元祖ヴァンプ女優三原葉子、そしてカツオ風味のほんだし池内淳子が色を添える。物語は…誕生日🎂パーティーを祝う池内の家に行方不明になっていた母ヴァンプ三原が20年ぶり帰宅した事から始まる。しかし三原は全く老けておらず謎は深まるばかり…。このパーティシーンがなかなか豪華。爺や女中もいる家、戦後20年も経っていないのにこんな生活送ってどんなブルジョワやん😆
やがて一家に影のように絡み出す天知茂…謎の彼の正体は…天草四郎の遺児勝姫に恋焦がれた四郎の家臣、竹中信敬。島原の乱後、自刃した勝姫の血を吸い吸血鬼と化した彼の弱点は月の光を浴びると理性を喪失し凶暴化する事だった…。中盤の見せ場は凶暴化した天知茂が銀座のホステスさんをあっという間に6人も惨殺するシーン🙈血を吸うだけで…勿体無いなぁ😆
そしてその後、何だかんだあって、数百年の因縁の決着をつけるべく、舞台は天草に…。
橘外男らしい浪漫風怪奇譚のストーリーに中川監督のシャープな演出が冴えて、テンポが弛まないのは流石😃。ヴァンプ三原も最後にグラマラスな肢体を誇示して、昭和の男たちをさぞ唸らせた事だろう😆🎬
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