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女吸血鬼のssr701のレビュー・感想・評価

女吸血鬼(1959年製作の映画)
2.7
見放題終了間近ってことで
慌てて見てみました

みなさんのレビューは読まずに
書くのが基本ですが
今回は不安な点があったので
先に読ませてもらって
あーやっぱりそうか…
と安心して書き始めてみます


(ネタバレありです)


「かたわ」というセリフや
小人症の人が出てきて「チビ」と
呼ばれてるとか
地上波完全アウトな作品ですね…


ウエイトレスさんが襲われる事件が発生して
新聞紙面がいくつか映ったのですが
「空気銃の手入れで祖母を射殺 高校生が誤って」
という見出しがあったので検索してみたら

昭和34年(1959).1.5〔高2が祖母を空気銃で射殺〕
 茨城県稲城郡の自宅で、高校2年生(17)が空気銃で祖母を射殺。弾が入っていないと思い込んで引き金を引き、頭を撃ったもの。

という事件がありました
本作も1959年公開なのでこの事件かもしれません


ストーリーのほうはわかったようなわからんような…
月の光を浴びて吸血鬼に変身するんですけど
それは狼男じゃないのかな…?

で一番気になったのが
吸血鬼は男なのになぜこのタイトルに…?
みなさんのレビューを読むと
同じく疑問を持っていたので
ホッとしました
女(の血を吸う専門の)吸血鬼
ということ?
でも吸血鬼ってそもそも
美女の血を好むものなんじゃないかな?

(ウィキにも
「題名と内容が合致しない作品となっている。」
と書かれていました)

吸血鬼の造形というか特殊メイクというのかな?
なかなか恐ろしくて
シンプルながら
わりとインパクトがありました
最後のところなんかは
ちょっと戦隊モノの怪人っぽい感じもしましたけどね


それから1959年当時の警察って
提灯を振って誘導してたのか!
と驚きもある作品なのでした
この頃はまだ十手も持って
御用だ!御用だ!と言ってたのかな?
それと吸血鬼が集めた女性が
みな豊満な感じだったので
時代的にはそういう女性が好まれた頃なのかな?
なんて思ったりもしましたね


最後は唐突に終わっちゃうんですけど
ラストの2分半ほどの脱出シーンは
なかなか見ごたえありました
数十年あとまで
こんな感じの手法は残ったんじゃないかな?
古い作品を見ると
もう昔から完成されていたんだなとか
こんな時からすでにあって
今も受け継がれてきているんだな
と感心することが多々ありますね

でも検問で免許証だけ確認して
トランクを調べずに
スルーしてしまうというような
無能警察は受け継がれなくてもいいと思うのですが…

そんな日本映画の伝統?
を感じられる作品なのでした
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