ちゃみろー

サムライの子のちゃみろーのレビュー・感想・評価

サムライの子(1963年製作の映画)
3.8
父親に引き取られて小樽の細民集落に住むことになった少女が、貧困や差別に直面しながらたくましく生きる。モノクロ。原作は尾道三部作や「あばれはっちゃく」シリーズの山中恒。昭和40年代に姿を消した、ほとんど資料の残っていない北海道の集落「サムライ部落」が舞台。本作では実際の小樽の部落を遠景で収めているそうで、地方史的に貴重な作品。訛りすぎていて若干意味不明なセリフの方言廻しやオンボロでそこはかとない狂気を感じる室内セットなどかなり作り込んでいる。サムライより下層の流浪民「ノブシ」の子が父親に殴られて頭からダラダラ血を流しながら笑ってるシーンは、カラーならほとんどホラーレベル。知的障害を持つ義理の母を演じる南田洋子がいい。
2022.1.3 チャンネルNECO(録画)
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