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明日を継ぐためにのhoteltokyoのレビュー・感想・評価

明日を継ぐために(2010年製作の映画)
3.4
アメリカで庭師をしながら細い賃金で家計をつなぐ親父と、うだつの上がらない学生生活で後の展望も見いだせない一人息子の物語。移民という立ち位置からか、厳しい生活を強いられつつも、息子に良い生活をさせたいがためにトラックの購入を決意する。一方息子は、親しき友人がメキシコ系のギャングに入団し、自らも立ち位置を決める時が来る。移民が米国で生きる厳しさを描いた親子の物語。

放題は「Better Life」。米国ではその日暮しの人たちが沢山いて、日本では体感できない貧困を身近に感じられる国だ。そして、そのような貧困生活に陥りやすい人たちが移民だ。レストランの厨房や、ホテルのベットメイクなど、実際に職にありつけているだけならまだいいが、労働許可がない不法移民がありつける仕事の稼ぎはほぼ無しに等しい。

貧富を知り、お金を稼ぐことの厳しさを知る真面目な親父。そんな親父の息子を想う気持ちの強さが、次第に、息子に伝わる様子が描かれている。映画らしい映画の展開というよりは、比較的、今生きている中で、実際今北米のどこかで起きているような出来事が主軸とされている。そう、実際に起きていることなんだ。

全然関係ないけど、メキシコのメスカルというお酒には芋虫がはいってるんだってさ。芋虫が腐っていないから新鮮でしょ?という意味があるんだとさ。一度で良いから飲んでみたい。そんな気分です。
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