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ピンクパンサーのbutasuのネタバレレビュー・内容・結末

ピンクパンサー(2006年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

面白かった!大好きなコメディ映画。

クルーゾー警部を演じたスティーヴ・マーティンが完璧。とにかくチャーミングで愛らしいこのドジっ子警部をいつまでも見ていたい気持ちにさせられる。またこんなトラブルメーカーにも関わらず、本人は常に落ち着き払っており紳士的で、気が優しい根っからの善人であるというのも良い。

相棒のジャン・レノも素晴らしい。常識人の寡黙な大男で、クルーゾーに常に振り回されながらも、共に捜査を進めるうちに彼に対する尊敬の念を強めていく。この相棒の存在のお陰で我々は置いてきぼりにならずにしっかりクルーゾーの良さを見つめることが出来た。キャラクター配置が上手い。ファム・ファタール的役回りのビヨンセも圧倒的に華があって良かった。めちゃくちゃ美人でセクシー。クルーゾーと恋に落ちる真面目すぎる秘書も可愛くて大好き。

"ドジで無能"だと利用されていたクルーゾー警部が、ラストにしっかりと実力で真相を解明する展開も最高。この手のコメディだとここを「ドタバタの末に偶然解決」とかにしがちなのだが、本作では彼が本当はちゃんと有能であったことを示しており(ただあまりにトラブルメーカー過ぎて能力が活かせていないだけ)、非常にスカッとするとても良い終わり方だった。

リメイクだと知っていたので後からリメイク元を観ようと思っていたのだが、本作があまりに大好きだったので、しばらくはこちらの余韻に浸ろうと思う。
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