映画は遠い過去のはなし

蟹工船の映画は遠い過去のはなしのレビュー・感想・評価

蟹工船(1953年製作の映画)
2.8
◎仕事にあぶれた人達が乗り込む蟹工船。キャパ数を超えた労働者、人数稼ぎの為に少年達も乗っている。
これは「地獄行きの蟹工船」
昼夜問わずの労働、不衛生、病人続出、雑魚寝。
仲間の船のSOSも無視。そして沈没
人間扱いされない労働者達の抵抗。
海軍による鎮圧。悲劇の終焉。報われることのない労働者達。
資本家達による搾取

こういうのプロレタリアートらしいというのかな?労働者達の個性は皆無、ヒーローや主役もいない群像劇。
只、蟹工船の悪徳監督、浅川の非人道的で暴力的な人間性。存在感が際立った。
彼は専業の役者さんではなく、特別出演だというから驚き。