蟹工船のとらねこのレビュー・感想・評価

山村聰監督第一作目。弱いものが一致団結して、最後の力を振り絞るかのように立ち上がるが、最後陸軍によって突如鎮圧、集団銃殺され終わる。劣悪な労働環境に対し、極めて謙虚な要求、人として当たり前の要求をした彼らが謂われなく殺されるという。映画として訴えたいことが、原作からかけ離れているつもりはないのかもしれない。むしろ忠実に再現したつもりだったかもしれないが、ラストだけ非常に大きく変えてしまった。時代のせいもあるかもしれないが、これはいただけない。