mingo

ある子守の詩のmingoのレビュー・感想・評価

ある子守の詩(1976年製作の映画)
4.0
田舎の小学校に農民の伊藤雄之助が来てうちは貧乏だから「子供を奉公に出すので辞めさせる」と年季奉公に強制的におくられる薄幸少女マサ子。郷愁そそる九州の自然が小学校で国語の時間に読んだモチモチの木とかの挿絵を思い出させるのと同時に、せっかくもらった金を弟と妹へのアメ玉と祖母のまんじゅうで使ってしまうシーンが悲しすぎて、優しさより悲しみが画面に広がる。なんなんだこの映画。学校を山の上から見下ろすシーンは「砂の器」か。児童映画のくせにこれを観た子供はどんな気持ちに陥るのだろうか。それでもどこかキアロスタミ風というか起承転結のシンプルさがとても好きだ、ディスク化求む
mingo

mingo